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No.240  これが主役・・・?
令和5年 12月号
No.239  日出ずる国の原点
令和5年 11月号
No.238  国内養殖生サーモン
令和5年 10月号
No.237  カサゴS.K.U.
令和5年 9月号
No.236  全方位鮨鉢盛り
令和5年 8月号
No.235  養殖カワハギ刺身&鮨
令和5年 7月号
No.234  有明海の珍魚
令和5年 6月号
No.233  メヒカリ料理
令和5年 5月号
No.232  シロザメ刺身&湯引き
令和5年 4月号
No.231  貝料理
令和5年 3月号
No.230  キングクラブ類
令和5年 2月号
No.229 ミニマム刺身盛り合わせ
令和5年 1月号
No.228 トクビレ刺身と鮨
令和4年 12 月号
No.227 ベニズワイガニと境港
令和4年 11 月号
No.226 トラフグ刺身
令和4年 10 月号
No.225 サンマ〜、戻って来いよ
令和4年 9 月号
No.224 おもてなし旬鮮刺身盛
令和4年 8 月号
No.223 旬鮮刺身盛り合わせ
令和4年 7 月号
No.222 キジハタ商品化
令和4年 6 月号
No.221 戦争と魚
令和4年 5 月号
No.220 シロギス料理
令和4年 4 月号
No.219 海水入りアサリ
令和4年 3 月号
No.218 キチジ料理      令和4年 2月号
No.217 魚売場が生き残る道  令和4年 1月号
No.216 浮袋からニカワ、発声筋のヒレ肉  令和3年12月号
No.215 伊勢エビを求めたが  令和3年11月号
No.214 正露丸で安心、胡麻サバ  令和3年10月号
No.213 魚屋は真夜中に刺身を引き始める  令和3年 9月号
No.212 カツオ・イカ紅白刺身盛り合わせ  令和3年 8月号
No.211  肝なしウスバハギ刺身&鮨  令和3年 7月号
No.210  でかいタチウオ   令和3年 6月号
No.209 モンゴウイカ商品   令和3年 5月号
No.208 ビンナガ若魚平造り  令和3年 4月号
No.207  テングニシ刺身盛り合わせ   令和3年 3月号
No.206  ホウボウ姿造り   令和3年 2月号
No.205  鮭を二日に一切れ  令和3年 1月号
No.204 ハタハタ刺身&にぎり鮨 令和2年 12月号
No.203 青森の魚
令和2年 11月号
No.202 ツムブリ刺身
令和2年 10月号
No.201 チカメキントキ皮揚げ
令和2年 9月号
No.200 シマアジ刺身&鮨
令和2年 8月号
No.199 グルクン刺身姿造り
令和2年 7月号
No.198 スズキの商品化
令和2年 6月号
No.197 カツオ銀皮造り刺身
令和2年 5月号
No.196 ボタンエビ刺身
令和2年 4月号
No.195 ブリ商品
令和2年 3月号
No.194 ニシン骨切り
令和2年 2月号
No.193 魚屋鮨の魅力
令和2年 1月号
No.192 マダラの鍋用切身
令和元年 12月号
No.191 バンコク魚食事情
令和元年 11月号
No.190 ハガツオ刺身&鮨
令和元年 10月号
No.189 塩茹で花咲ガニ
令和元年 9月号
No.188 ベラにぎり鮨
令和元年 8月号
No.187 赤ウニイカ鮨
令和元年 7月号
No.186 イシガキダイ刺身
令和元年 6月号
No.185 アオダイ刺身
令和元年 5月号
No.184 ヨコワで作る刺身と鮨
平成31年 4月号
No.183 スルメイカを美味しく
平成31年 3月号
No.182 改めて、明太子とは?
平成31年 2月号
No.181 魚売場の活性化
平成31年 1月号
No.180 メスは冬、オスは夏
平成30年 12月号
No.179-2豊かな自然と多民族都市バンクーバー
平成30年 11月号
No.179-1成長企業がシアトルの未来を変える
平成30年 11月号
No.178ヒラスズキ鮨&切身
平成30年 10月号
No.177 メイチダイ刺身&鮨
平成30年 9月号
No.176 店内手作りタコ
平成30年 8月号
No.175 ウナギ鮨盛合わせ
平成30年 7月号
No.174 マアジのバラエティ
平成30年 6月号
No.173 ヒメダイ姿造り刺身
平成30年 5月号
No.172 クロダイ料理
平成30年 4月号
No.171 ヒメシャコガイ姿造り刺身
平成30年 3月号
No.170 ヌマガレイ刺身&にぎり鮨
平成30年 2月号
No.169 魚屋鮨スタイル
平成30年 1月号
No.168 ズワイガニ付加価値商品
平成29年 12月号
No.167 イタリア魚料理の一端
平成29年 11月号
No.166 シログチの平造り刺身にぎり鮨・切身
平成29年 10月号
No.165 アカヤガラにぎり鮨&薄造り刺身
平成29年 9月号
No.164 オオシタビラメにぎり鮨&薄造り刺身
平成29年 8月号
No.163 センネンダイ薄造り&炙り刺身
平成29年 7月号
No.162 スズメダイ料理
平成29年 6月号
No.161 イトヨリ昆布締平造り
平成29年 5月号
No.160 メナダ薄造り刺身
平成29年 4月号
No.159 オニカサゴ刺身
平成29年 3月号
No.158 マトウダイ薄造り刺身&にぎり鮨
平成29年 2月号
No.157 魚職不朽
平成29年 1月号
No.156 ヒラアジ薄造り刺身
平成28年 12月号
No.155 上海蟹料理
平成28年 11月号
No.155-2 上海魚料理
平成28年 11月号
No.154 赤イサキ刺身&鮨
平成28年 10月号
No.153 アオハタ薄造り刺身
平成28年 9月号
No.152 コシナガマグロ平造り刺身
平成28年 8月号
No.151 アカエイの刺身&鮨
平成28年 7月号
No.151-2 アカエイ料理
平成28年 7月号
No.150 アユの背越し姿造り
平成28年 6月号
No.150-2 アユの姿鮨
平成28年 6月号
No.149 スジアラ炙り刺身
平成28年 5月号
No.148 ミンク鯨畝須スライス
平成28年 4月号
No.148-2 ミンク鯨赤身の刺身&にぎり鮨
平成28年 4月号
No.147 スマの炙り平造りとにぎり鮨
平成28年 3月号
No.146 オヒョウ刺身
平成28年 2月号
No.145 ナマズ刺身薄造り
平成28年 1月号
No.145-2 ナマズにぎり鮨
平成28年1月号
No.144 ソロバン玉の串焼き
平成27年12月号
No.144-2 ボラの洗い造り
平成27年12月号
No.143 海を隔てた魚食の違い
平成27年11月号
No.143-2 海を隔てた魚食の違い
平成27年11月号
No.142 マイワシづくし(刺身&にぎり鮨)
平成27年10月号
No.141 ヒラマサ切身姿売り
(平成27年9月号)
No.140 グルクマ刺身平造り
(平成27年8月号)
No.139-2 トコブシ刺身盛合わせ
(平成27年7月号)
No.139-1 トコブシ刺身盛合わせ
(平成27年7月号)
No.138 活アイゴ平造り
(平成27年6月号)
No.137 マナガツオ炙り平造り(平成27年5月号)
No.136 ハマダイ骨付き頭付き切身(平成27年4月)
No.135 サヨリ姿造り・にぎり鮨・酢の物(平成27年3月)
No.134 真鯛にぎり鮨(平成27年2月号)
No.133 生魚対面裸売りの勧め(平成27年1月号)
No.132 イラの刺身(平成26年12月号)
No.131 ロブスター刺身姿造り(平成26年11月号)
No.130 真サバ炙り平造り(平成26年10月号)
No.129 紅鮭ステーキ(平成26年9月号)
128 コイの洗い(平成26年8月号)
127 旬線刺身盛合わせ(平成26年7月号)
126 エツ刺身姿造り(平成26年6月号)
125 メバル薄造り(平成26年5月号)
124 旬のアマダイの鮨と刺身(平成26年4月号)
123 本マグロづくし刺身盛合わせ(平成26年3月号)
122 寒メジナにぎり鮨(平成26年2月号)
121 うなちらし(うな重)平成26年1月号)
120 アルゼンチンアカエビの魅力(平成25年12月号)
119 シドニーフィッシュマーケット(平成25年11月号)
118 生秋鮭焼霜刺身(平成25年10月号)
117 カンパチ腹トロ薄造り(平成25年9月号)
116 イスズミ平造り(平成25年8月号)
115 ヤリイカ姿造り(平成25年7月号)
114 イサキ姿造り(平成25年6月号)
113 ウマヅラハギ薄造り(平成25年5月号)
112 片口鰯にぎり鮨(平成25年4月号)
111 旬鮮刺身ちらし鮨(平成25年3月号)
110 生アナゴにぎり鮨(平成25年2月号)
109 魚屋鮨鉢盛り大トロ5カン入り(平成25年1月号)
108 アラちゃんこ鍋(平成24年12月号)
107 サーモンレタス裏巻き(平成24年11月号)
106 秋太郎平造り(平成24年10月号)
105 コノシロ糸造り(平成24年9月号)
104 活鱧の刺身(平成24年8月号)
103 Bad money drives out good money(平成24年7月号)
102 コチ薄造り(平成24年 6月号)
No.101 キビナゴ開き造り(平成24年 5月号)
No.100 アトランティックサーモン薄造り(平成24年 4月号)
100号より前の既刊号を見る

食品商業誌寄稿文

食品商業2020年3月号
食品商業2019年11月号
食品商業2019年10月号
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食品商業2019年3月号
食品商業2019年3月号-2
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ようこそ FISH FOOD TIMES へ

鮮魚コンサルタントが毎月更新する魚の知識と技術のホームページ

令和 6年 1月号  241

あの時思っていたことは、今・・・


20周年

読者の皆さん、年末商戦での一働きを終えてホッと一息というところでしょうか。これから年始商戦での鮨や刺身の販売で忙しい時間が待ち構えているので、そんな気持ちの余裕などないという方もいらっしゃるのだろう。1月のどのタイミングでこのサイトの画面を開き、目を通していらっしゃるのか、こちらからは分からないけれど、このページを見ていただいている皆さん方に支えられ、FISH FOOD TIMESは今月で20周年を迎えることが出来ました。今、この画面を見ていただいている読者の方々に感謝の気持ちをお伝えしておきます。

この先、30周年が迎えられるかどうか非常に心許ないものがあるが、とりあえず21年目に突入することが出来たことは、ひとつの節目として記念しておきたい。

21年目となる今月1月号の記事は、例年の1月号と同じように通常月とは少し違っているが、今年の場合画像がほとんどなく文字中心の内容である。これは年に一度の年の初めは、分かり易さとかにあまり気を配らない内容を遠慮なく記すことにしていて、何よりも筆者の思いや考えを表現することを優先しているからである。特に今回は20周年記念号ということで、FISH FOOD TIMESらしからぬ、魚の情報がほとんどない小難しい内容となることをご了解いただきたい。

このため、そういう文章を読むことは我慢できないし時間の無駄だと思われる方は、これ以降読み進めないほうが良いと思われる。もし筆者のそんな前置きがあっても、暇つぶしに読んでみるかという方は是非最後までお読みいただきたい。しかし、最後まで読んでしまってから、こんなはずじゃなかったと文句を言うのだけは止めてほしいものである。


ホームページの立ち上げ

2004年1月、筆者はAdobe社のウェブオーサリングツール(ホームページ関連の製作ソフト)Adobe GoLiveを購入し、このソフトを解説した市販の手引き書も購入して読むことで、誰の手も借りず自分自身の手でゆっくりとFISH FOOD TIMESをスタートさせた。

その出発点となったのが、巻頭のハードコピーである。コンテンツはこれだけであり、最近のものとは大違いの少なさだ。ウェブデザイナーの手を借りれば、こんなに貧相なものとはならなかったと思うけれど、筆者は何としても自分の手でホームページをつくってみたかったのである。

インターネットサービスプロバイダーからレンタルサーバーを借り、そこに自分で作成したコンテンツをアップし世の中に公開するという一連の作業を、筆者は一人でコツコツと20年間続けてきた。当初はこんなに僅少なコンテンツであっても、パソコン教室に通ってノウハウを習うでもなく、近くにネット関連の知識に詳しいIT猛者がいるでもなかったので、これらの作業はとにかく何もかもが手探りだった。しかも、当時はパソコンのフリーズ現象が何の前触れもなく突然、そして何度も発生してしまう時代であり、やたらと時間がかかっていたことを覚えている。

どうして、そんな独りよがりとも捉えられかねない行動を執ったかというと、理由の第一は筆者が謂わば世に言う「アップル信者」に近い「マック派」だからである。今時はアップルのMacBookを使いこなす人が随分増えてきていると感じているけれど、20年前の当時はまだマック派の人はとても少なかった。筆者がたまたまマック派の人に出会ったりすると、同じ宗教を信奉する信者に出会って喜ぶというような感じだった。だからホームページ立ち上げのノウハウで頼るべき人は近くにいなかったし、筆者自身はそこから更に10年ほど遡る1995年(平成7年)頃から、Power PCマイクロプロセッサを搭載したMacintoshデスクトップパソコンを購入して使っていたので、筆者自身が少数のマニアックなマック使いであり、仕事で関係する流通・小売業界において、筆者が教えを請うレベルのマック使いはほぼ存在しない状況だったのである。

そして理由の第二は、筆者の性格が「何でも自分でやってみたい」タイプの人間だからである。筆者はある分野で興味があるものに接すると、それが自分の能力で手が届く範囲なのかどうかを自分なりに判断し、このレベルのことであればやってやれないことではないと思ったら、多少時間がかかってもそれが出来るようになるまで取り組んでいく性格なのである。

これ以降の文節は、筆者の自慢話になるので申し訳ないが、例えば大がかりなDIYでは、約1年がかりで大人二人が余裕で入れる大きさの御影石づくり露天風呂を自分一人だけで手作りをしたし、長さ20m高さ5mのウッドデッキも自作した。また家屋関連では木塀や格子の設置、屋根全体の瓦調整や入れ替え、漆喰壁の塗り替え、襖や障子の張り替え、フローリング設置、壁紙張りなど何でも自分でやった、そして、現在は二つ目となる水量約4.5トンの錦鯉用の池づくりに取り組んでいる。筆者は何か面白そうだと思ったら、とりあえずそこに飛び込んで自分でやってみることが多く、それが出来ても出来なくても、その過程そのものを楽しむようにしている。その結果を成功して喜ぶだけでなく、失敗したとしても苦笑いしながら「ハハーツ、なるほどこれが失敗の原因か・・・」などと反省し、リベンジも楽しむようにしている。ちなみにパソコン関連のDIYでは、20年以上前のMacパソコンは、まだ筐体のネジを外して分解し、中身を色々と扱うことが出来ていたので、筆者は中に組み込まれているハードディスクやバッテリーだけでなく、その他の様々な部品を自分で外したり付けたり、いじって楽しんでいた。例えば壊れた2台のMacBookを分解して、その部品を組み合わせて1台のMacBookとして使っていたこともある。


ホームページの目的

ホームページFISH FOOD TIMESの作成に当たっては、当初から月に一度のサイクルで更新することを決めて出発し、記事スタイルはひと月で一回分が完結することも決めていた。そしてホームページを作った目的は、第一に水産コンサルタントである筆者の存在を世の中に発信し、コンサルタントの仕事を依頼してもらえるきっかけとなる営業手段を持つことである。第二に自分がそれまでに培ってきた水産分野の知識を世の中に公開することで、水産小売の業界で後に続く若い人たちのために、ホームページに記す内容が多少ともお役に立てることもあるのではないだろうかと思ったこと。そして第三に、1995年(平成7年)に廃刊となった、紙版のFISH FOOD TIMESをネット上で復活したいとの思いだった。

紙で印刷したFISH FOOD TIMESは、1991年(平成3年)に筆者が編集人として創刊し、A4版の8ページ、月に一度の発行、一部500円で販売していたが、5年後の1995年(平成7年)に廃刊した。この月刊紙は定期購読をしてくれていたスーパーから水産部門の指導を依頼されるきっかけにもなっていたので、今度はホームページによって同じような営業手段のひとつとなることを目論んでいたのである。その当時の定期購読者は、スーパー以外にも食品メーカーや食品卸売業などもあり、それなりの数があったけれど、売上高は印刷代その他のコストを埋め合わせるだけの金額とはならず、1996年以降も継続していくことは出来なかった。

いっぽうで、このホームページはここまで20年もの長い間継続することが出来た。こうして20年もの長期間にわたり続けられた理由のひとつは、これらに関する経費のコスト計算をほとんどしていないし、ホームページから得られる売上もないから気楽なものであり、気ままに何の縛りもなく自由に、時間とお金の許す範囲内でつくってきたから継続できたのだろうと思っている。


成果は?

ホームページをつくった目的は上記したようなことだから、出来るだけ多くの人がアクセスしてくれて、これを通して仕事が舞い込むことを期待していたのである。この狙いは20年間の中でいくつかの成果につなげることもできた。その中のひとつには、創業以来70年以上の古い歴史を誇っていた(株)商業界が発行していた食品商業というスーパーマーケット業界における食品分野の知識と情報を扱う、流通・小売業界の代表的な業界紙からの原稿依頼だった。

初めての原稿依頼は2012年の7月初めの頃だったと記憶しているけれど、編集者の方から「FISH FOOD TIMESのホームページを見ました。次の9月号での原稿をお願いしたいと思っています」と電話をいただいたのだった。筆者は冷静を装いながらも、これには喜びを隠しきれなかった。スーパーマーケット業界に関係しているコンサルタントとして、原稿料をいただいて由緒ただしい月刊誌である食品商業に意見を発表できるということは、手を挙げたからと言って直ぐ誰でも出来る仕事ではなく、編集者から声をかけられた、ほんの一部の選ばれた人だけが担う、自尊心をもくすぐる栄誉なことだからだった。

しかし残念ながら、この会社はご多分に漏れず出版不況によって経営が行き詰まり70年の長い歴史を閉じてしまい、現在食品商業という名称の月刊誌はまったく別の会社に引き継がれている。今の新会社から筆者への原稿依頼は一度もないけれど、旧会社が発刊していた時代には2012年から2020年まで29回ほど記事を書き発表していたので、全国のスーパー関係者に筆者の名前と水産部門運営の考え方などを知ってもらう素晴らしい機会を与えてもらっていたのである。

では、本来の主目的であるスーパーマーケットから水産部門の指導依頼がホームページをきっかけにして数多くあったかと言えば、悔しいことに20年間でほぼなかったというのが正直なところである。つまり、ホームページは営業マンとしてほとんど役に立たなかったのだ。


英語版を開始

だが、このように営業面での成果は芳しくなかったにも拘わらず、筆者は2013年3月からこのホームページ全体の魅力を増すべく、全文を英訳して公開することにも着手した。その目的は、世界の標準語である英語に翻訳することによって、魚食の健康面でのメリットや魚の奥深い面白さなどを世界中に広めたいと思ったことである。

以下のことは、夢のような戯言なので聞き流してほしいことなのだが、実はあわよくばアメリカのスーパーマーケットから魚売場の指導に関するオファーが舞い込んでこないだろうか、という淡い期待も無きにしも非ずだった・・・、というのは笑い話レベルの話なので気にしないでほしい。しかし、最近ある水産分野の業界新聞記事に、筆者が以前から注目し、その力も評価しているアメリカの食品スーパーWegmansの魚売場を、魚小売専門企業の魚力が日本式展開方法でこれから長期的に指導していくというこを知り、心の底では多少なりとも羨望の気持ちを抑えることは出来なかったのだった。

英語版を含めたFISH FOOD TIMESサイト全体にどんな国からどれだけのアクセスがあるかを知るには、Webサイトアクセス解析ツールGoogleアナリティクスというのがあり、この機能を利用することによってFISH FOOD TIMESへのアクセス情報がリアルタイムで得られる。全体のユーザー数、表示回数、セッション時間、イベント数などが表示されるだけでなく、表示されるページのアクセス数順位、国別の表示順位、地域別ユーザー属性の詳細など様々な情報を得ることが出来る。

Googleアナリティクスが秒単位のリアルタイムで集計し発表しているFISH FOOD TIMESに関する数値情報の詳細をこの紙面で発表するわけにはいかないが、現時点を遡ること過去3ヶ月間での国別アクセス数では、日本が85%、米国3.8%、タイ1,5%、シンガポール1.2%、オーストラリア1.1%、英国1.0%など、合計55ヶ国となっている。

英語への翻訳はもちろん100%自分の英語力でおこなっているのではなく、ネット上に公開されているグーグル翻訳など、いくつかの翻訳無料サービスを複数並行して活用している。2013年の英語版開始当時と比べると、これらのツールは日本語から英語への翻訳能力が格段に進歩していると感じている。しかしFISH FOOD TIMESが扱う水産関連の内容というのは、魚の名称、魚体の部位名称、専門料理関連の用語など、あまり一般的でない言葉がたくさん出てくることから、翻訳ツールに翻訳をさせただけでは全く意味不明の文章となってしまうことが多いのだ。そこで、筆者は自分自身の英語力で理解できる英文になるまで、自分が日本語で作成した原文に近づくように、毎月ほぼ1日をかけて作成した日本語ホームページを英文へ翻訳し、更にこれを文意が適正な理解できる内容になるように手直し作業をしているのである。ちなみに、日本語での原文作成は商品作成時間を除外して平均3日ほどを費やしているので、翻訳作業に必要な1日を加えると毎月の更新作業には合計すると平均4日ほどかかっている計算だ。


表示スタイルを刷新

創刊号から平成27年6月まで続けてきたホームページスタイルを、その翌月の7月から変更することにした。この時点でAdobe社のウェブオーサリングツールAdobe GoLiveは、新しくDreamweaverへと生まれ変わっており、既に筆者もこの新しいソフトに乗り換えていたので、スタイルを変更するのにもちょうど好都合だった。表示スタイルを一新する契機となったのは、あるスマホサイトを運営しているIT企業の担当者から、「FISH FOOD TIMESの表示スタイルは少し古くさい」との指摘を受けたからだった。

この指摘をした企業と筆者は、このスマホサイト限定という条件でFISH FOOD TIMESの部分的なコピーを有料で転載する契約をしていた。この企業は全国の漁港産地情報をスマホサイトで発信し、産地の契約漁業者と業務用の仕入業者をスマホで結びつけ、魚の仕入れに伴う配送手配と代金決済の「Buyer''S」という仕組みをつくっていたが、その事業は計画通りの利益が見込めないと判断した親会社の意向で長続きはせず、事業は停止させられてしまった。

筆者にとってこの企業とのお付き合いは、自分では気づかないこういう改善課題を指摘をしてくれるきっかけとなったので有り難いことだった。その後8年間にわたり現在までそのまま今のスタイルを継続しているが、これまた以前と同じように自分では現スタイルを変更する必要性を感じていないので、誰かに強い調子でアドバイスされない限り、当面はこのまま継続していくのではないかと思っている。

例えば、サイトのスタイル改善の方向性として、これから先は動画への対応も求められてくるのかもしれない。しかし、これはレンタルサーバーを借りてサイトを運営している立場としては基本的に不可能である。部分的にYouTubeなどへアップすることで静止画での説明不足を補完することはあるとしても、ファイルサイズを大量消費する動画を撮って、この作業工程をFISH FOOD TIMESのサーバーにアップするなんてことをしていたら、サーバーのレンタル容量は直ぐに満杯となってしまうので、そんなことは絶対に無理なのである。つまり、2024年1月現在においてはサイトの表示スタイルを大きく変更する予定はないのだが、サイトの運営スタイルについては、そろそろ変更すべき時が来たのではないかと考えるようになっている。


表示回数が高いページの傾向

FISH FOOD TIMESのサイト運営管理責任者である筆者は、このところGoogleアナリティクスを開いて、サイトのアクセス状況を確認するたびに疑問に感じていたことがある。毎月1日にサイトを更新し、その新しいページへのアクセス数が月初めの1日になると、グラフが極端な形で曲線がピークとなるのは毎月同じだが、それからカーブは下り坂を下っていき、あるレベルに落ち着くと1ヶ月で終わらず、2ヶ月3ヶ月とダラダラ続いて読まれているのだ。これでは、魚の旬を意識して企画した内容をタイミング良く読んでもらうことを意図しているTIMESと名づけた意味は薄れてしまっていると感じている。

具体的には、先月12月下旬の時点で過去3ヶ月間の表示ページ数上位は、1位がその前の月の2023年11月号「日出ずる国の原点」、2位は2023年10月号「国内養殖生サーモン」、そして3位は何と2016年8月号「コシナガマグロ」であり、4位にやっと2023年12月号の「イシガレイ」が顔を出している。そもそも2023年12月号のテーマが魅力ないからだと言ってしまえばそれまでなのだが、このような上位ランクの位置づけ結果には、「これで良いのか・・・」という気持ちになってしまう。さらに、3位には古い2016年8月号が入っているだけでなく、5位に2017年3月号「オニカサゴ」、6位は2015年12月号「ソロバン玉の串焼き(ボラ)」がランクインしていて、7位2022年7月号「旬鮮刺身盛り合わせ」(8位以下は省略)というように、過去の古いページがズラリと上位に顔を出しているのだ。

このアクセス状況から見えてくる傾向は、FISH FOOD TIMESがTIMESの名称に相応しい「時間的適宜性」を満たしていないということである。つまりFISH FOOD TIMESサイトは魚の旬や水産物の季節的商機の情報よりも、辞典的な参考資料として活用されることが多いのではないかと推測されるのだ。こういうことから、12月の下旬になっても前月の11月号のページ表示回数がトップに位置するアクセス状況となっているのであろう。TIMESの名称を冠するサイトが、2ヶ月遅れや3ヶ月遅れでも、何ら問題なくアクセスできて閲覧できるとなれば、別にこのサイトが月初めに更新された直後にアクセスする必要はないということになり、タイムリーな内容の意味が薄れるわけで、こういうことはサイト管理責任者の筆者としては意図している方向とは少し違うと感じていて、あまり歓迎できない事象なのである。

ページ表示回数のこのような傾向は今に始まった事ではなく、長く続いていて何らかの手を打たなければならないと考えていた。せめて、サイトを更新した当月分は月末までにはアクセスして見てほしいというのが筆者の希望的な気持ちである。


当初からの独自スタイル

毎月FISH FOOD TIMESにアクセスされている熱心な読者には改めて説明する必要もないのだが、このサイトは毎月の読み切りタイプなので、翌月は本文の1行目から前月号とはまったく違う新たなテーマで書き換えている。たぶん、こういうスタイルのホームページはネット上を探してもあまり存在しないだろうと思っている。またFISH FOOD TIMESサイトでは、サイト内の他ページを紹介するサイトバナーはあるけれど、品がなくて目障りとも言える広告バナーなどはひとつもなく、イメージとしては新聞や雑誌の記事から広告を省いたのような体裁をとるようにしているのである。

筆者はサイト管理者として、お金のことが絡む広告バナーに関しては、やはり広告主に対して深謀遠慮をせざるを得ないことになるから意図的にこれを避けてきた経緯がある。水産関係企業などに声をかければ、なかにはこのサイトに広告バナーを載せてみたいと意思表示する会社がないことはないと思うが、それをやってしまうと現在のように、何らの束縛もなく自由に書きたいことを書くという姿勢は貫くことが出来なくなると思われる。FISH FOOD TIMESはホームページ開設の当初から、記事内容があまり金銭的なことに左右されず、独立独歩が維持できるようなスタイルを基本姿勢として通してきたつもりなのだ。

このようなスタイルをこれからも出来るだけ維持していきたいとは思っているのだが、色んな意味でFISH FOOD TIMESはこの先どうなるか分からない。例えば、自宅の体組成計が表示するデータによると、筆者の体内年齢は昨年の夏まで50歳台を維持していたのに、最近とうとう60歳になってしまったのだけれど、実際は今年の5月に75歳を迎えて後期高齢者に突入してしまう年齢なのだ。世間の一般的な常識からすると「いったい、いつまでやる気だ・・・」と言われても仕方ない年なのである。

このところ、このホームページをいつまで続けるか、以前より頻繁に考えるようになってきている。筆者の思いとして、これを終了させるタイミングの目途として想定していることは、筆者が生業としている水産コンサルタントの仕事がなくなった時である。それが一つの潮時だろうと考えているが、とりあえず2024年の今年に関しては、複数社と年間単位の仕事が継続できそうなので、年内にホームページ打ち切りにはならないで済みそうである。

しかし、そもそも75歳を迎える筆者は水産コンサルタントの仕事を継続できる体力と気力があるのか、というのも問われるのではないかと思われる。まず体力に関しては、筆者の身体能力は体組成計が示している数値だけでなく、サプリメントは数種類を毎日飲んでいるけれど、持病で医者から指示されて飲む常用薬というのは一つもなく、家の階段の駈け上り下りもまだ出来るレベルの体力を保持している。そして、気力についてはまだまだ好奇心が旺盛なので、今年も「あれもやりたい、これもやりたい・・・」と手ぐすね引いている状態である。

つまり筆者が仕事を続けていくだけの環境面と体力や気力に関しては、2024年も何かよほどのことでもない限り、たぶん今年も何とか大丈夫ではないのかと思っている。しかし、これまで20年間続けてきたFISH FOOD TIMESの運営スタイルについては、21年目の今年及びこれから先何年も似たような形で良いのかと疑問を感じている。

特に、FISH FOOD TIMESがTIMESの言葉に相応しい「時間的適宜性」を満たす形にしていくには、どのような方法があるかを根本的に見直さなければならない時期に至っていると考えているのである。


サイト運営スタイルの変更

FISH FOOD TIMESは毎月1日に更新しているので、月初スタートの1日のアクセス数は飛び抜けて高い数値を示し、折れ線グラフが極端に上へ突き抜けるという現象については上記したが、これは有り難いことに熱心な固定的ファンとも言える読者の方々が存在していて、そういう人たちのアクセス行動がこの現象をつくることになっているのは間違いない。この現象は嬉しい限りなのだが、全体的な数値トレンドで言えば、上記したように12月下旬になっても12月号より11月号へのアクセス回数のほうが多い、というあまり歓迎できない現象があり、これを構造的なサイトスタイルの変更によって変えていきたいと考えている。

具体的には「当月の記事は当月中にサイトにアクセスして読まなければ、次月には読めなくなる」という方法である。FISH FOOD TIMESは「いつでも、誰でも、無料で、どのページでも、際限なく読める」というスタイルでやってきたが、これを「サイト更新された当月号は同じように無料で読めるが、既刊号は違う」という形に変えようと考えているのである。

表現を変えると、例えば2023年12月号は2024年1月に入ると無料で読めなくなるという仕組みである。つまり2024年になると過去の240号はすべて有料となり、人気ページとなっている2016年8月号コシナガマグロ、2017年3月号オニカサゴ、2015年12月号ソロバン玉の串焼き(ボラ)、2022年7月号旬鮮刺身盛り合わせなども、「いつでも、誰でも、無料で」ではなくなるから、どうしても読んでみたい人はお金を払ってアクセスキーを確保し、希望のページに入り閲覧するという方式である。

そもそも、FISH FOOD TIMESというサイトの名称が表しているように、魚の旬などを意識してタイムリーな魚の記事を書こうとしてきたのであって、基本的には当月号にこそ意味があり、既刊号はあくまでも足跡であり、その記録を消していないだけのことである。その過去の記録に価値を感じる読者が相当数存在していることが、Googleアナリティクスによって裏付けられており、そうであれば「更新サイト閲覧は月度内のみ無料」という方法で、既刊号を有料化するべきではないかと考えたのである。

既刊号を有料化すれば、サイトへのアクセス数は極端に減ることも考えられるけれど、サイトスタイル変更の主目的は更新サイトを月内に読んでもらえるようにすることなので、たぶん更新月内の集中度は必ずや高まることになるだろうと予測している。もし仮にサイトアクセス数が大きく減少したとしても、何ら問題はないのである。何故ならアクセス数の増減が広告収入に影響する仕組みはなく、元々収入はゼロなのでそのことで一つも痛みは生じないからである。


既刊号の有料化に向けて

さて、では既刊号有料化の仕組みをどうするかである。Webデザイナーでもない筆者はこの辺のことになるとまったく無知であり、これからその仕組みを勉強して、ゼロから構築していかなければならない。たぶん、これからそれを構築するに当たって、必要なことを勉強するのに相当な時間が必要となるはずである。出来れば時間的リミットとして、2月までに現在の運営スタイルを変更し、3月号からスタートしたいと計画している。

2024年3月は英語版の11周年にあたり、実はこの英語版も既刊号は有料にすることを予定しているので、その意味でもちょうど良いタイミングではないかと思っている。価格は「1アクセス1ドル」を想定しており、これを現時点の日本円に換算すると「1アクセス150円」ほどになると計算できるので、日本語ページはひと月分150円とする案である。また、過去20年240回分、及び今後毎月継ぎ足されていく既刊号を含むすべてを、これまでどおりいつでもいつでも読める月会費、又は年会費を払うサブスクリプション会員制の仕組みも考えている。

はたして、筆者はネット上のデジタルコンテンツにお金の支払いを求める仕組みを構築できるのかどうか、今のところまったく未知数である。計画としては時間的にこれから2ヶ月あるから何とかなるのではないかと思っているが、その仕組み構築の全てを自分だけの力でやってみようと考えているので、もしかすると能力に限界があって、予定期間内に出来上がらないかもしれない。仮に出来なかったとしたら、手を叩いて喜ぶ人の方が多いのではないかと思われるが、少なくとも「更新月の最新号はこれまで通り無料」を継続していくのは間違いないので、これからも読者の皆さん方は安心してアクセスしてほしい。

新スタイルへ移行する2月末まではまだ猶予期間がある。筆者は熱心な読者の皆さんから大金を巻き上げて困らせようなんてことは考えていない。今後FISH FOOD TIMESが、毎月どんな魅力的な読み応えのあるコンテンツを発信できるか分からないが、更新月の閲覧はこれまで通り無料にすることは間違いない。しかし3月以降は、更新の月度内にアクセスしなければ、無料にはならないことを頭に入れて行動してほしい。水産部門の若手の方に限らず、現場で主な戦力として活躍されている方々も、もし後輩を指導するに当たって既刊号のなかに参考資料として役立つと思われるページがあれば、2月までにスクリーンショットなり、コピーなりの対策を打って、新体制への移行に対処してもらいたい。


20周年記念号のむすび

ここまで、これだけの長文となった今月号を、この最後の文節までしっかり読んでもらった読者の方はどれだけいらっしゃるだろう。今月号はほとんどが魚とは関係ない内容であり、筆者は何とたくさんの文字を羅列してきたものだと、自分でも呆れてしまっているが、20周年記念号という特別なことなので、どうかお許し願いたい。

今年も魚を販売する人たちのために、有意義な情報をしっかりと発信していくつもりであり、今後もご愛読をよろしくお願い申し上げたい。


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水産コンサルタント樋口知康が月に一度更新している
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                 更新日時 令和 6年 1月 1日